嬉野温泉で旅館選びに迷っている方、吉田屋がおすすめの理由と注意点 日帰り利用は?

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嬉野温泉のレトロモダン宿「吉田屋」がおすすめな点は?

日本三大美肌の湯である嬉野温泉には
有名な老舗の旅館が何軒もあり、どこが良いか迷う方も多いかと思います。

こちらの記事ではそんな方に向けて
宿泊してみてとても良かった「吉田屋」の
おすすめできる点をまとめてみたいと思います!

後半には気になった点も挙げておきたいと思いますので
予約しようかと検討されている方の参考になれば幸いです。

嬉野温泉にある吉田屋

まずはどんなお宿なのか簡単に説明します。

嬉野川沿いにある吉田屋は、創業約100年の歴史ある旅館で
客室は全部で20室ほどあり、和モダンな雰囲気の温泉付き客室や貸切風呂が人気です。

宿泊だけでなくショップやカフェ、足湯サロン(バー)なども併設していて
ランチなど食事と合わせて日帰り温泉も楽しめます。

それでは私が感じた吉田屋の良かった点を簡単に5点にまとめるとこちら!

1、おしゃれなロビーや温泉付きのお部屋が素敵

吉田屋のロビー

お宿に入ると案内されたのはこちらのロビー。
囲炉裏の周りにはシックな木目調の家具や薪ストーブがあり高級感が感じられます。

お部屋は詳しく後ほどご紹介しますが
和室に合った和モダンな調度品や家電、
シックなお風呂などリラックスできる空間になっています。

ウェルカムドリンクとお菓子

チェックインはこちらでウェルカムドリンクと焼き菓子をいただきながら
丁寧に受付して下さいました。
旅館オリジナルの嬉野茶フィナンシェと、
嬉野茶のオリジナルドリンクなどの
複数のウェルカムドリンクから選んで飲むことができて嬉しかったです。

2、おもてなしのサービスが嬉しい

まず、オリジナルのウェルカムドリンクとスイーツがうれしかったです。
それもドリンクはご当地のものを複数から選べるのも
おもてなしの心が伝わってきました。

またお祝い事があることを伝えていたのですが
食事の際にメッセージカードなどでお祝いしてくださったのが嬉しかったです。
スタッフの方々も快く応対して下さいました!

吉田屋のバッグ

他にも、お部屋に用意してくれている可愛いオリジナルエコバッグは
持ち帰ってぜひ使って下さいと書かれていたこと。
佐賀県のイラストの中におしゃれに佐賀県の特産品が描かれていて思い出になりました!

3、料理が美味しい

吉田屋の食事

料理は佐賀牛や太良みかんなど、佐賀らしい食材を使った料理で
最後のお茶やデザートまで工夫を凝らしたメニューが印象的でとても良かったです。

器や盛り付けも素敵なのでひとつひとつ目でも楽しめます。

4、朝食も人気で、ブランチにも変更できる

朝食は嬉野温泉名物の温泉湯豆腐などがあり
楽天トラベル朝ごはんグランプリで入選するほど人気があるそうです。

和食の朝食と洋食のブランチ(11時から)が選択でき、
普段朝ごはんを食べなかったり、朝はゆっくりしたい方におすすめのスタイルです。

5、貸切風呂も利用できる

宿泊プランによりますが、無料で貸切風呂が1カ所利用できました!
大浴場、お部屋のお風呂、貸切風呂と3カ所も入ることができて
嬉野温泉を堪能できたのが良かったです。

また、新設された系列店の別館「湯宿皿山」のお風呂も利用できるのでさらに楽しみが増えています。

それでは食事やお部屋などそれぞれをレビューをしていきたいと思います。

ウェルカムドリンクとスイーツ

食事

吉田屋の食事処は4カ所あり、
目の前で料理人の方が調理したものをいただける「十一口(といろ)」と
個室ダイニング「虚空蔵」、

フレンチ&カフェ「嬉箱(きはこ)」
夜はバーになる足湯サロン クロニクルテラス」があります。

今回私は虚空蔵で夕食をいただきました。
店内は落ち着いた雰囲気で、個室ばかりなのでプライベート感があって会話も弾みました。

川に面した大きな窓が素敵な「嬉箱」はショップも併設していて
洋食のブランチやカフェの利用になります。
朝食は虚空蔵でいただきます。

夕食

吉田屋の夕食メニュー、お品書き

夕食は会席でメニュー構成は
前菜、吸い物、お造り、焼物、蒸物、替皿、鍋物、食事、止め椀、甘味、お茶となっています。

前菜から牡蠣や蟹、りんごなど旬の食材が使われていて美味しかったです!

吉田屋の夕食

お刺身は真あらの霜造りに大和芋ととんぶりが添えられたものです。
とんぶりとは畑のキャビアと言われていて、真あらは白身の王様だそうです。
お皿がおしゃれで盛り付けが美しいです!

夕食の佐賀牛、有田鶏、若楠豚

こちらは蒸物です。
佐賀県産のお肉3種「若楠豚」「佐賀牛」「有田鶏」を嬉野温泉水で蒸したお料理
手前の佐賀牛はとても柔らかくて贅沢でした!

夕食

お吸い物にはフグとタラを使った白子豆腐に湯葉が入っていてとても上品な味で美味しいです。

吉田屋の夕食メニュー

焼き物は「鴨ロースと太良みかんソース 季節野菜をたっぷりと」です。
こちらのソースが料理長特製自家製太良みかん酒を使用しているそう
濃厚で甘味がありますが野菜にも鴨にも合い、とても美味しかったです!

吉田屋の夕食

替え皿は、寒鰤の一塩炙りと大根ステーキバジル風味の味噌は
ソースが美味しく、大根も家で食べるのものとは違ったものに感じます。

夕食メニュー 鯛しゃぶ

玄界灘の鯛のしゃぶしゃぶはネギに焼き目がついていて手間をかけられたお料理でした。
長崎名物の五島うどんも添えられています。
ポン酢とゴマだれも美味しかったです。

吉田屋オリジナルの吉田米

最後に白米は吉田屋オリジナルのひのひかりというお米で美味しかったです!
お肉料理にお魚料理、添えられた野菜なども美味しくて
量もボリュームがあって満腹でした。

嬉野茶のメニュー

さらに食後のお茶は10種類の嬉野茶から選んで自分で入れることができるのが驚きでした!

香りの見本を持ってきてくださり香りを楽しみながら確認して選んだ茶葉を
急須セットと一緒に持ってきて下さいます。
この演出がとても楽しくて家族や友人、グループで盛り上がります。

嬉野茶

嬉野和紅茶のハーブティーが多く、私もジンジャーの和紅茶を選びました。
嬉野産生姜が香りがよく、じんわりと体を温めてくれます。

デザート

デザートはクレームブリュレで、
お好みでかけるフランスのオレンジリキュールグランマニエという洋酒のシロップを合わせます。

そのままでも非常に美味しいですが、
子供連れのお客様のことを考えて別添えにされているであろうグランマニエが
上品な甘さと深みを出してくれていました!

朝食(ブランチ)

朝食については2食付きプランを予約しましたが
朝食ではなくブランチを選択することも可能なのが新鮮で良かったです。

ブランチの食事場所は吉田屋に併設されたカフェ&レストラン「嬉箱」で
嬉野川に面したガラス張りの席でいただくことができます。

ブランチのメニューは基本がCのミニコースで、
追加料金を払うとBコースにもできるそうです。
今回私はCのミニコースにしました。

ランチコースのメニュー

ドリンクメニューはこちらから選ぶことができました。

  • コーヒー(アイス・ホット)
  • 嬉野紅茶(アイス・ホット)
  • 嬉野水出し緑茶
  • 自家製ジンジャーエール
  • リンゴジュース

吉田屋のブランチ

まずはアミューズ(?)の佐賀県産黒毛和牛の炙りです。
醤油ジュレと柿のコンポートやケールが乗っていて
普段食べない組み合わせが楽しめます。
お肉もとても柔らかいです。

吉田屋のkihakoの食事

さつまいものポタージュは濃厚でとろみのあるスープで
栄養たっぷりの自然の甘みを感じられました。

吉田屋のブランチ

パンは2種類付いていました。
どちらも美味しかったです。

吉田屋のブランチ

目にも美しいこちらは長崎県産真鯛のポワレです。
九州醤油のクリームソースとビーツのピューレがあしらわれています。
香ばしく焼かれていてとても美味しいです。

吉田屋のカフェレストランのデザート

デザートはりんごのタルトタタンです。
りんごチップスなどもあり斬新な盛り付けで味も美味しかったです。

今回食べられなかった和食の朝食には
嬉野温泉名物のとろける湯豆腐がありそちらも魅力的です。
私は朝ゆっくりお部屋のお風呂などを楽しんだ後に食べたかったので
ブランチにしました。
夕食と違った場所で食べられるのも良かったです。

温泉

温泉の種類は貸切風呂も含めて全部で6箇所。
他にも2023年に開業した吉田屋から徒歩2分ほどの系列店
「湯宿皿山」のお風呂も利用できるそうです。そちらにはサウナもあります。
(※2024年春時点)

泉質はナトリウム、炭酸水素塩、塩化物泉で
無色のほのかにとろみを感じる肌に良い美人の湯です。

露天風呂付き大浴場「熊野湯」は
8トンの大きな岩をくり抜いて作ったという露天風呂の浴槽が芸術的です。

もう1カ所の大浴場「豊玉湯」
横長の岩風呂で大きな窓からの光と竹があしらわれた壁が温泉らしいお風呂です。

「熊野湯」と「豊玉湯」は朝晩で男女入れ替え制となっています。

営業時間は24時まで、翌朝は6時〜9時30分までです。

貸切風呂は宿泊プランなどによって違うかもしれませんが無料で1箇所付いていました。

時間は22時までと朝8時から、
利用時間は50分で、予約しておきフロントに鍵をもらいに行きます。

吉田屋の温泉

こちらは3カ所ある貸切風呂のひとつ「安心湯」です。
ロビーの近くにあり、立ち寄り湯をする際には入り口から近く
すぐに入ることができるのが便利。

吉田屋の貸切風呂

安心湯は貸切風呂の中でも一番広く、軽い大浴場くらいの広さがあり
家族で入ってもゆっくり浸かることができます。

横長の岩風呂の造りは大浴場の豊玉湯に似ています。

吉田屋の貸切風呂

洗い場は2カ所あり、シャンプー、コンディショナー、ボディソープが備えれられています。

吉田屋の貸切風呂 安心湯

脱衣所には扇風機もありました。
脱衣所はそんなに広くはありませんが2、3人が自由に着替えられるほどの空間になっています。
写っていませんが、手前に洗面台もあります。

日帰り温泉

吉田屋の温泉 季風湯と熊野湯

吉田屋の温泉は日帰りで立ち寄り湯としても利用できます。

種類は先ほどの大きな貸切風呂「安心湯」のほか
土造りの内湯「桜見湯」、こちらの「季風湯」があります。

料金は1室4400円、時間は50分制です。

貸切風呂の営業時間は平日15時30分〜21時受付終了、22時まで
土日祝日は10時30分〜となっています。

大浴場は大人1100円、小人(3才〜小学生)550円となっています。

大浴場の営業時間は平日15時30分〜21時30分受付終了、23時30分まで
土日祝は開始時間が10時30分〜となっています。

※営業時間や価格などは変更している可能性があります。ご利用の際は今一度ご確認下さい。
吉田屋の家族風呂 季風湯

季風湯は屋根のある露天風呂になっていて、
庭の木々を窓から眺めながら入ることができます。

清潔感のある近代的な作りで浴槽も広くて気持ちが良いです。
シャワーは2カ所付いています。

吉田屋の貸切風呂 季風湯

上を眺めると紅葉がチラリと見えて風情がありました。

吉田屋の貸切風呂 季風湯

脱衣所も新しく、清潔感があり、おむつ交換台も設置されていました。
ドライヤー、ティッシュ、化粧水なども設置されています。

立ち寄り湯をするなら季風湯がおしゃれでおすすめです。
昔ながらの温泉らしい雰囲気がお好みなら桜見湯か安心湯が◎。

部屋

吉田屋の館内

続いてはお部屋についてです。今回泊まったお部屋は2階にあります。

吉田屋の部屋

こちらは温泉付きスーペリア和洋室のツインで「紅梅」というお部屋です。
同じ設備のお部屋が数室あり、
「万年青(おもと)」「芙蓉(ふよう)」など名前までおしゃれです。

窓からは冬から春にかけてイルミネーションや桜並木が見られるのがまた素敵です。

吉田屋の温泉付き客室

すっきりとしたデザインで温かみもあり落ち着く空間です。

照明やベッドなどは新しく、清潔感があり
電気ポットはバルミューダ、石油ストーブはアラジン、
ドライヤーはレプロナイザー、シャワーヘッドはミラブルなど最新家電が揃えられています!

吉田屋の温泉付き客室

こちらが温泉の出るお部屋の内風呂です!
とても綺麗でデザインもかっこよく非日常感を感じられます。

温度は源泉の出るレバーと水の出るレバーで調整できます。
源泉の温度は90℃くらいあるそうなので、
濃度を薄めたくない方は早めに溜めて冷ますのがおすすめです。

吉田屋の部屋風呂

洗い場などは大理石のようなシンプルな作りで桶や椅子は一人用となっています。

吉田屋の洗面台のアメニティ

化粧水などのアメニティ類は充実していて嬉しかったです!
嬉野温泉&嬉野茶のシリーズで、
メイク落とし洗顔、ピーリングジェル、化粧水などが置かれていました。
美肌になれる一日が過ごせて気分もリフレッシュできます。

吉田屋のお部屋

トイレは引き戸で清潔感があるシンプルな作りです。

吉田屋のお部屋のお茶

お部屋にはやっぱり嬉野茶が置かれていてお部屋でもゆっくり美味しいお茶を飲むことができました。
湯呑みや急須などもおしゃれです。

吉田屋のお部屋のコーヒー

オリジナルのコーヒーのドリップパックも置かれています。
お茶やコーヒーなどはショップ嬉箱でも販売されていたかと思います。

吉田屋の浴衣などのアメニティ

他に浴衣や足袋、着替えなどを持ち運ぶエコバッグなどが用意されています。
エコバッグは持ち帰っても良いそうで嬉しかったです。

お部屋にはDVDデッキがありDVDの貸し出しもしていたので
気になる映画などを見てみるのも面白いと思います。

露天風呂付きのお部屋、別館も

吉田屋別館をりから

吉田屋には本館と川を挟んで向かいにある
「別邸をりから」という一棟スタイルの別館があります。
距離は徒歩3分ほどありますが、春は桜並木を見ながら歩くことができます。

また、お風呂のないお部屋や露天風呂と内湯がついたお部屋、
グレードの高い広々としたリビングに芸術的な黒御影石を使ったお風呂のあるお部屋など
希望に合わせていろんなお部屋を選択できます。

グレードが同じでもインテリアなどが少しづつ違うので
リピートして泊まっても新たな楽しみがあります。

気になった点

吉田屋 館内の自販機

気になる点を挙げるとすれば
まず、館内にホテルでよく見るような大きな売店はないという点があります
ただ自販機やルームサービス(15時〜21時30分)でお酒やお菓子などが購入できます。
また併設しているショップは9時30分〜20時まで
付近にコンビニはないので急なお買い物はしにくいかもしれません。

吉田屋の館内

二つ目に気になる点があるとすれば
館内は初めて来ると迷路のように感じるような造りになっていて、
客室や複数のお風呂がそれぞれ離れています。

隠れ家的な魅力があって、
他の宿泊客の方とすれ違うことも少ないのはメリットですが
行きたい場所がどこか分かりにくい点は少し気になる方もいるかもしれません。

館内図を下さりチェックイン時に説明していただけたり
案内板があるので本当に迷うということはないのでそこまで心配は要らないかと思います。

吉田屋 館内

またエレベーターはなく、階段の段差が少し急なので
足が悪い場合やご高齢の方は注意が必要です。

照明もやや薄暗いので雰囲気はすごく素敵なのですが、
目の悪い方などは動きにくいかもしれません。
お部屋の中は問題なく明るかったです。

カフェ、ランチ

吉田屋にはランチやディナーと温泉のセットの日帰りプランも用意されています。

もちろんカフェやディナーなど食事のみの利用もできます。
ランチは虚空蔵、足湯サロン、嬉箱で
ディナーは足湯サロン、十一口で食べられます。

メニューは温泉湯豆腐や佐賀牛ステーキ、
佐賀牛のしゃぶしゃぶなどのコースや会席料理が楽しめます。
今回私がいただいた嬉箱(kihako)でのブランチも食べられます。
嬉箱のコースメニューは約1ヶ月ごとに変更しているようです。
嬉箱(kihako)の公式サイト

入浴料金はランチとセットにすると大浴場が660円に
貸切風呂が一室3300円になるのでお得です。

アクセス

電車で行く場合はJR武雄温泉駅からバスで嬉野温泉行で約30分ほど移動し
嬉野バスセンターから徒歩7分ほどで着きます。

車の場合は鳥栖JCTから嬉野インターまで約50分、
嬉野インターから約5分で着きます。

駐車場

駐車場は3カ所合わせて60台分あります。
料金は無料です。

第1駐車場はカフェ&レストラン&ショップの嬉箱の裏に約17台分あります。
第2駐車場は第1駐車場を少し奥に行ったところにあり
第3駐車場は鯉登苑のそばにあります。

周辺観光

嬉野温泉周辺には観光スポットがたくさんありますので、いくつかご紹介します。

嬉野茶の交流館「チャオシル」は嬉野茶の淹れ方を教えてもらえたり
嬉野茶アイスなどが食べられたり、嬉野茶について学ぶことができます。
お茶摘み体験やお茶で染め物もできるのが楽しいです。

吉田屋からは車で3分ほど、見学は無料となっています。

ブーゲンハウス嬉野はお宿から徒歩6分ほどの場所にある
国内最大級の25種類400本のブーゲンビリアの植物園です。

赤やピンクの鮮やかな花に癒される空間で
ブーゲンビリアを買って帰ることもできるそうです。

料金は大人一人700円、営業時間は9時〜17時です。